その幸福に――
影が差し始めたのは、
数日後だった。
王宮の執務室。
報告を受けたアウレリオは、
書類から視線を上げないまま、
静かに告げる。
「……帝国皇太子クレオール」
静かにため息をつく。
「最近、急激に政策を強硬化させている」
「反発する貴族は粛清。属国への要求は、
ほぼ恫喝に近い」
側近が息を詰める。
「その動きは、ここ――ソラリスにも?」
「無関係ではいられないだろう」
アウレリオは、
ゆっくりと立ち上がる。
金色の瞳が冷える。
「――いや」
「無関係で、いさせるつもりはないだろう」
遠く、太陽が雲に隠れた。
その夜。
何も知らないラジワは、
いつものように彼に寄り添って眠っていた。
その髪を、そっと撫でながら――
アウレリオは心の中で誓う。
(……嵐が来る。だが何があろうと――俺はラジワを守る)
影が差し始めたのは、
数日後だった。
王宮の執務室。
報告を受けたアウレリオは、
書類から視線を上げないまま、
静かに告げる。
「……帝国皇太子クレオール」
静かにため息をつく。
「最近、急激に政策を強硬化させている」
「反発する貴族は粛清。属国への要求は、
ほぼ恫喝に近い」
側近が息を詰める。
「その動きは、ここ――ソラリスにも?」
「無関係ではいられないだろう」
アウレリオは、
ゆっくりと立ち上がる。
金色の瞳が冷える。
「――いや」
「無関係で、いさせるつもりはないだろう」
遠く、太陽が雲に隠れた。
その夜。
何も知らないラジワは、
いつものように彼に寄り添って眠っていた。
その髪を、そっと撫でながら――
アウレリオは心の中で誓う。
(……嵐が来る。だが何があろうと――俺はラジワを守る)



