意地っ張りな私が策士な王太子に囚われて

「……っ」

「だから」
穏やかに、しかし確信を持って言う。

「君が、自分から欲しがるまでは」
にこり。
「何もしない」

――悪い男。
(なんなのよ……!)
(そんなこと言われたら……!)
ラジワは、
シーツを握りしめる。

怒りと羞恥と、
どうしようもない鼓動。
「……最低」

「光栄だな」
アウレリオは、
余裕綽々でベッドを降り、
朝の支度を始めた。

「朝食まで少し時間がある。
 今からでも、もう一度眠っていい」

振り返り、
意味深に微笑む。
「今夜も自分から抱きついてもいいぞ?」
「――誰が!!」

背後で扉が閉まる。
残されたラジワは、
ベッドの上で頭を抱えた。

(……太陽の国の王太子)
(絶対、天然じゃない……!)

胸の奥が、
やけに騒がしい朝だった。