目を覚ました瞬間、
ラジワは――息を呑んだ。
近い。
近すぎる。
(……な、なんで)
視界いっぱいに広がるのは、
自分を見つめるアウレリオの瞳だった。
柔らかく細められた金色の目。
完全に――起きている。
「……おはよう、奥さん」
「――――!!」
ラジワは反射的に身を引こうとして、
自分が彼の腕の中にいることを思い出す。
(ち、違う!これは、その……!)
「え、ええと……その……っ」
必死に言い訳を探す頭が、
まったく機能しない。
「昨晩は……あれよ、その、寝苦しくて……!
王宮の寝具が合わなかったというか……
無意識に動いただけで……!」
早口。
視線は泳ぎっぱなし。
アウレリオは、
その様子を実に楽しそうに眺めていた。
「なるほど」
くすり、と微笑む。
「では、 “無意識”の君は、随分と情熱的なんだな」
「ち、違――!」
「意地を張る君も可愛いが」
ラジワの言葉を、
やさしく、しかし確実に遮る。
「昨晩、堪らなくなって俺に抱きついてきた
素直な君が一番可愛い」
「――――っ!!?」
顔が、一気に熱を帯びる。
「な、なにを……!」
「安心しろ」
アウレリオは、
からかうような声音のまま、
それ以上近づかない。
触れない。
抱き寄せない。
ただ、
逃げ場のない距離で、
見つめるだけ。
「俺は約束を守る男だ。
嫌がる女に、無理はしない」
ラジワは――息を呑んだ。
近い。
近すぎる。
(……な、なんで)
視界いっぱいに広がるのは、
自分を見つめるアウレリオの瞳だった。
柔らかく細められた金色の目。
完全に――起きている。
「……おはよう、奥さん」
「――――!!」
ラジワは反射的に身を引こうとして、
自分が彼の腕の中にいることを思い出す。
(ち、違う!これは、その……!)
「え、ええと……その……っ」
必死に言い訳を探す頭が、
まったく機能しない。
「昨晩は……あれよ、その、寝苦しくて……!
王宮の寝具が合わなかったというか……
無意識に動いただけで……!」
早口。
視線は泳ぎっぱなし。
アウレリオは、
その様子を実に楽しそうに眺めていた。
「なるほど」
くすり、と微笑む。
「では、 “無意識”の君は、随分と情熱的なんだな」
「ち、違――!」
「意地を張る君も可愛いが」
ラジワの言葉を、
やさしく、しかし確実に遮る。
「昨晩、堪らなくなって俺に抱きついてきた
素直な君が一番可愛い」
「――――っ!!?」
顔が、一気に熱を帯びる。
「な、なにを……!」
「安心しろ」
アウレリオは、
からかうような声音のまま、
それ以上近づかない。
触れない。
抱き寄せない。
ただ、
逃げ場のない距離で、
見つめるだけ。
「俺は約束を守る男だ。
嫌がる女に、無理はしない」



