意地っ張りな私が策士な王太子に囚われて

夜は、深い。

同じ寝室。
同じベッド。

――なのに。
何も、起きない。

アウレリオは、
先に背を向けて横になり、
規則正しい呼吸を整えていた。

(……寝た、わよね?)
ラジワは、天井を見つめたまま、
ぎゅっと唇を噛む。

(……なんなのよ、これ)

太陽神の祝福を受けた。
正式な夫婦になった。
それなのに。
(何も……されないなんて……)
胸の奥が、
じわじわと疼く。

自分からお願い?
――冗談じゃない。
(そんなこと、一生できるわけないでしょ……!)

誇り。
意地。
皇女としてのプライド。

全部が、
ラジワを縛りつける。
(でも……)
(夫に、何も手出しされないなんて……)
それはそれで、
女として、屈辱では!?

思考が、完全に迷走する。
(可愛くないってこと?)
(魅力がないってこと?)
(それとも……)
(……私が、拒むと思われてる?)
胸がきゅっと締め付けられた。