意地っ張りな私が策士な王太子に囚われて

儀式が終わり、人々が下がる。

静まり返った神殿で。
アウレリオが、
初めてラジワに近づいた。
距離はゼロ。

「……待たせてしまったな」

低い声。
ラジワの喉がからからに乾く。
(やっぱり……天然じゃない。絶対、わかっててやってたのね)

アウレリオは、
そっと彼女の名を呼ぶ。
「ラジワ」
――初めて“皇女”ではなく名前を。

胸がぎゅっと締め付けられた。

こうして、太陽の下で、
二人はようやく“夫婦”になった。