意地っ張りな私が策士な王太子に囚われて

ソラリスに滞在して、はや一週間。

結局、
ラジワは一度も「妻」として扱われなかった。

アウレリオは常に礼儀正しい。
朝は丁寧な挨拶。
公務では隣に立つが、
距離は一歩分、必ず空ける。

「疲れていないか」
「必要なものはないか」
声は柔らかい。
態度も穏やか。
――だが、それだけ。

(……まるで、客人ね)
王太子妃としての敬意はあっても、
それは夫としての距離ではない。

ラジワの胸に、
言葉にできない苛立ちが溜まっていく。
(私は……あなたの何なの?)

怒ってもいい。
拒絶してもいい。
でも、
無関心だけは、耐えられない。

夜。
同じ寝室。
だが、触れられない。
アウレリオは言った。
「太陽神の前で誓うまでは、私は貴女に触れない

(……融通が利かなすぎる)
(それとも……)
ラジワは、眠れぬまま考える。
(この人、天然なの?
 それとも……わざと?)
焦れったさが、
胸の奥で膨らんでいく。

自分がこんなにも
触れられないことを意識しているなんて、
認めたくなかった。