意地っ張りな私が策士な王太子に囚われて

その夜、
ラジワは眠れなかった。

セリオの言葉。
ファティマの微笑み。
約束した未来。

それらが、
音を立てて崩れていく。

(私は……選ばれるんじゃなかったの?)

初めて抱いた希望が、
皮肉にも彼女を一番深く傷つけた。

窓の外で雷鳴が轟く。

まるでそれが、
ラジワの運命の歯車が狂い始めた
合図のようだった。