意地っ張りな私が策士な王太子に囚われて

ラジワの抵抗は、
その言葉で一気に弱まった。

背中を撫でられ、
髪に顔を埋められ、
何度も「すまない」と囁かれる。

「お前を困らせるつもりはなかった。ただ……お前が可愛くて抑えきれなかっただけだ」

ラジワは、
ゆっくりと息を吐く。
「……ズルい」

「何が?」

「そんなこと言われたら、怒り続けられないじゃない」

アウレリオは満足そうに微笑み、
ラジワの額に、頬に、そっと口づける。
「だから言っただろう。俺は悪い男だ」

ラジワはついに振り返り、
彼の胸に顔を埋めた。
「……次やったら、本気で怒るから」

「その時も、こうして宥めればいいか?」

「……ばか」
でも、
絶対に腕は離さないラジワである。

灯りが落ち、
二人の距離はさらに近づく。

アウレリオは囁く。
「やはり、お前が隣にいる夜が一番落ち着く」

ラジワは小さく笑って、
彼の胸に身を預けた。
「……仕返し、ちゃんと効いた?」

「致命傷だな」