意地っ張りな私が策士な王太子に囚われて

そして夜。
柔らかな灯りの下。
ベッドに腰掛けたラジワは、
アウレリオに背を向けていた。

「……最低」
小さく、しかしはっきりと言う。

アウレリオは服を脱ぎながら苦笑する。
「そんな顔で言われると、昼の俺がどれだけ悪いことをしたか分からなくなるな」

「分かってるくせに」
ラジワは腕を組み、
ぷいっと顔を逸らす。
「人前で、あんなこと言うなんて……しかもビンセントの前よ?彼は私の弟よ?もう一生からかわれるじゃない!」

アウレリオはベッドに上がり、
わざとゆっくり距離を詰める。
「すまなかった。……だが」
背後からラジワを抱きしめ、
耳元でそっと囁く。
「怒って拗ねてるお前が、あまりに可愛くて」

「……反省してないわね」

「してるとも」
そう言いながら、
彼の腕は迷いなくラジワを包み込む。

「離して」

「嫌だ。昼間、あれだけ意地悪を言ったんだ。今夜は罰を受ける覚悟はできている」

「罰って……」

アウレリオはラジワの肩に額を寄せ、
低く、優しい声になる。
「どんなお仕置きをしてくれるのかな」