意地っ張りな私が策士な王太子に囚われて

ラジワは、
少し空気を和らげるように微笑んだ。

「……ところで。お姉様のことを、もっと聞かせてちょうだい。ドラゴニアにいた間、どんなご様子だったの?」

「それから――アズールティアのデクラン王子って、どんな方?お姉様の心を捉える方だもの、きっと、とても素敵な人なのよね?」

――その瞬間だった。
ビンセントの表情から、
皇帝の仮面が音を立てて剥がれ落ちたのは。