碧くん、助けてください!2

3月12日。世間はこの日をなんとも思わないだろう。

もしかしたら、ホワイトデーにとお菓子を買ったり作ったりする人もいるかもしれない。

でも……私にとっては、この日は一年でいちばん大切な日。

幼なじみの桃ちゃん改め、神楽桃羽の誕生日なのだ。

私は、この日のために生まれてきたんだ。絶対にそうだ。

ただ……問題点が一つ。

今までは私が桃ちゃんを独り占めして二人で誕生日を過ごしていた。

桃ちゃんはクラスの女子から容姿のせいで嫌われている。だから、誰も桃ちゃんの誕生日を知らないし、おめでとうとも言いに来ない。

放課後に桃ちゃんを独り占めすることは容易なことだった。

……でも、今年は強力なライバルがいる。

霧島碧。桃ちゃんのボディーガード。

四六時中桃ちゃんの隣にいて、正直うっとうしく思っている。

私の桃ちゃん……ではないけど、なんだか桃ちゃんが私から離れているような感じがして、さみしく感じてしまう。