碧くん、助けてください!2 完

「私がこの学校に来たのは三年前。……管理人として任命されたのは着任してすぐのことよ」



一度ため息をついてから、ユリ先生はゆっくりと話し始めた。



「私はね、昔この学校に通っていたの。だから事務員として働く学校もこの学校にしてもらったの。思い入れがあったしね」



ユリ先生以外にも、昔皇学園の生徒でそのまま教師として就職する人は少なくない。

そして、ユリ先生もその一人だ。



「私は……知ってしまった。きっと、この学校の禁忌に触れてしまったのよ」

「禁忌……七不思議のことですか」



碧くんは納得したようにユリ先生に話しかけた。

ユリ先生は一度頷いてからまた私たちの方を向いた。



「彼……七不思議の三番・四時四十四分の西階段は一度西階段に訪れたものをきっと管理人にしたかったのでしょうね。私が西階段に近づいてしまったのが運の尽き。……怪異に気付かれてしまったのよ」