「でもね。たとえ端っこの席で、ひとりでいたとしても、私にとっては、それでも誰よりも晴海がキラキラして見えるんだよ。晴海には、晴海の悩みがあるし。その女の子にも、今までの子たちにも、私にだって、誰にもわかってもらえない悩みは、きっとある」
言葉を選びながら、続ける。
「でも、私はね。晴海のことを、わかろうとするのを諦めたくないし、晴海の優しさが、確かに誰かの支えになってるってことは、忘れないでほしい」
半分ほど、心の蓋が開いてしまった。
ここまで来たら、もう完全には閉じられない。
一緒だよ。
一緒でしょ、晴海。
違う世界の人間だなんて、思ってごめん。
晴海は驚いたように目を見開いて、それから、ふっと力を抜いたみたいに笑った。
「夏井が、俺のことを想ってくれてるってのは、よくわかった」
「お、想って……!?」
一気に熱くなる顔を隠す暇もなく、
「冗談だよ」
はは、って。



