青に溶ける、きみ。


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今年最高気温、またもや更新。
球技大会当日。


7月に入ったばかりだというのに、30℃はゆうに超えていて、熱中症対策のテントが、外の競技ごとに張られている。


緑にしてもらったポニーテール。今日は、髪の調子がいい。


体育館での開会式が終わり、自分のクラスの試合が始まる前に、緑と教室へ水筒を取りに行く。



「ごめん、ちょっとトイレ行ってきていい!?」

「オーケー!先に教室行ってるね」



緑を見送って歩き出すと、後ろから高めの爽やかな声が響いた。



「夏井!」



ドキッとして、思わず振り向く。



「ごめん、ちょっといい?」



晴海だ。
手には赤いはちまき。そこに、晴海の名前が書いてあるのが見える。


自販機でのことを思い出して、思わず「うん」と精いっぱい返事をして、後をついていく。


誰もいない階段の踊り場で、向かい合う。



「つけてもいい?」

「えっ、晴海が?」

「だめなの?」

「だっ、だめじゃない」

「どこにつける?」



実は、ずっと考えていた。どこにつけたらいいかなって。

SNSで見かけて、かわいいと思った。