青に溶ける、きみ。




何を言われるんだろう。

1週間のパシリとか、購買のパン奢れとか、晴海なら平気で言いそうだ。



少し覚悟して身構える。


でも、柱にもたれかかっていた体を起こし、私の前に立ったと思ったら、急に真剣な顔で私の目を真っすぐ見つめて、そのままフイと外に視線を逸らした。



蝉のうるさい声、遠くの誰かの笑い声、そして私の鼓動――
すべてがごちゃ混ぜになって耳の奥で鳴る。


背中に汗が伝う感触が、妙に生々しい。



「罰ゲームって、なに?」「なんでも言って」くらい言えばよかったのに、なんだか晴海がひどく緊張しているように見えて、思わず「…あ、え、」と情けない声が出てしまった。



晴海は外を見て深呼吸をした。それから、ふっと私を見て、口を開く。



「はちまき、あんじゃん。球技大会でつける、クラスの」

「…うん」

「あれ、名前書いてある?」

「書いて、ある」



俺と、交換してほしんだけど。



「っ…あ、」



いつもだったら顔を隠すのに、真っ赤な顔で、それでも私から目を逸らさない。

私も、目を逸らせなくて、情けない声しか出なかった。