青に溶ける、きみ。


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生ぬるい風と、強すぎる日差しに、つい目を細める。夏の体育の授業は、まるで地獄みたいだ。



「こんな日に、普通外で体育する?」



ぶつぶつ言いながら準備運動をする隣の(みどり)に、私は苦笑いで返す。



「でも、外だったら晴海が見れるから…いいんだっけ?」

「別に、そういうわけじゃないけどっ」



教室では隣の席なのに、体育の時間になると、晴海は遠くなる。

男女別で並ばされるだけでも距離を感じるのに、体育館だとまるで世界ごと分かれてしまう。

グラウンドでは、同じ場所にいるだけまだマシ。



でも、それでも、別に。

私がずっと晴海を見ているわけじゃないし、別に。




準備運動が終わって、緑とサッカーボールを蹴りあっていると、遠くから男子の大きな笑い声が響いた。



振り向かなくても、だいたい誰の声か予想はつく。確信さえある。

子どもみたいなその笑い声に、私の胸はドッドッと騒ぎ出す。