結局放課後までずっと雨だった。
体育は、あのあと男女でバレーとバスケに別れて混ぜてもらうことになった。
第一体育館と第二体育館で晴海と離れ離れになってしまった私は、サッカーを選んだ意味とは?と心の中で思いながらも、緑にいうと絶対にまたからかわれる確信があったので、どうにか口には出さないでいた。
夏だというのに、空はまだ梅雨の続きを手放していない。
こんな雨を見るたび、記憶は勝手に去年へ戻ってしまう。
すきだった夏が、もっとすきになって、空の青を見るたびに思い出して、どこかで高い声が聞こえるたびに振り向いてたあの頃。
3年になって初めて同じクラスになれたときは、神様に感謝した。
あのとき言っていた通り、その苗字には「晴」があって、口にしていた「海」も、ちゃんとそこにあった。
夏が得意じゃないはずなのに、なぜか似合ってしまう理由は、最初から名前の中に隠れていたのかもしれない。



