青に溶ける、きみ。




「これくらい、誰でも分かるって。夏井のこと、見てたら。……まだあるけど、言う?」

「へ? あっ、だ、大丈夫!」



思わず被せるように言ってしまって、晴海は「はは」って、いつもの軽い笑い。


――見てた?

見てたって、今、言った?


もっとある、ってどういう意味。晴海が、私を?



一気に顔が熱くなって、両手で頬を押さえる。

これは夏のせいじゃない。絶対に。


ちらっと横目で晴海を見ると、なぜか向こうも、少しだけ頬が赤い気がして、余計に分からなくなる。

見られているのがばれてしまう前に、慌てて視線を逸らし、髪でさりげなく顔を隠した。


うるさい。
今までにないくらい、心臓が。



――いつも、姿勢がよくて。
――字が綺麗で。
――落ち着いてて、大人っぽくて。
――誰にでも優しくて。
――いつも、笑っている。



晴海の目には、少なくとも私は、そんなふうに映っているらしい。