いくら私でも、照れていることくらいはわかる。
そして、それが私の言葉に触れた反応だということも。
だからこそ、思ってしまう。
――思わせぶりだ、って。
晴海みたいに、いつも輪の中心にいる人は、こんな言葉、今まで何度も浴びてきたんだろう。
私の言葉なんて、コンビニで流れるアナウンスみたいに、電気屋のテレビから聞こえてくる音みたいに、きっとすぐに、かき消されてしまう程度のものなのに。
私の胸の内の思いをほんの少し小突いただけなのに、あんな顔をされたら、たまったものじゃない。
もし、全部をぶつけてしまったら――一体、どうなるんだろう。
そんなこと、するつもりも、できる勇気もないくせに、想像力だけはやけに立派だ。
きっと、真っ赤な顔で
「ありがとう。でも、ごめん」
そんな言葉が返ってくるに違いない。
――じゃあ、どうして。
あのとき、私の言葉ひとつで顔を赤くしたの、なんて。
そんなこと、言えるわけがない。
さすがに、それは自惚れすぎだ。
誰だって、「いろんな〇〇を見てみたい」なんて言われたら、少しは顔を赤くする。
……私だって、きっと、そうだ。



