頬杖をつきながら、少し体をこちらに向ける晴海の後ろには、青く広がる空が浮かんでいる。
窓は閉まっているのに、午前中、この夏の光の下でサッカーをしていた晴海の姿が、自然と頭に浮かぶ。
あのとき、晴海を見ていたのは、私だけじゃないはず。
サッカーじゃなくても、バスケでも、バレーでも、卓球でも――きっと、たくさんの人の目に映るだろう。
「…わ、たしは…いろんな晴海を見てみたい、かな」
晴海がいるなら、正直、何でもいい。
自分で口にした言葉が、少しずつ恥ずかしくなって俯くと、
「なんだよ、それ」
耳元に小さく呟く声が届く。
ちらりと顔を上げると、いつもより赤く染まった晴海がいて、頬杖の手でそっと顔を隠しながら横目で私を見た。
暑さのせいじゃない。
もし、私の言葉で顔を赤くしているのだとしたら――晴海は、だいぶ思わせぶりな男だ。
そんな顔を、これから先、どれだけの人が目にするんだろう。
今までだって、きっと数えきれないほど、誰かが見てきたはずだ。



