バタフライ エフェクト

「……口利きしてもらったんだ」

「だ、誰に?」



元寄はニィッと笑った。



「林堂家では当主の草一郎が一番権力を持っていた」

「まさか、その草一郎さんが?」

「違う」
と、元寄。



「草一郎に意見が出来る人物だよ。信頼があって、何かと仕事を任される人物」



私はハッとした。




「執事の……?」

「そう、執事の野村さんだよ」



(そんな!)




確か、野村って事件のあと、元寄の死体を床下に隠した張本人じゃなかったっけ?

そして自責の念で自ら命を絶っているはず。



(自責の念……?)



死体を隠したことによる精神的なショックから、自分を責めたと思っていたけれど。



(元寄をこの家に招いた張本人だったから?)



「でも、わからない。計画に関わるって? 家庭教師をあなたにしてって、草一郎さんに言っただけなのに」

「馬鹿なのか?」

「えっ」

「俺がこの家に出入り出来るように、野村さんが手配したってことだよ」

「!!」