バタフライ エフェクト

私はどうにか梨々愛を止めなければと、思った。

元寄との対決は予想していたけれど、この事態は予想外だった。

知穂と芹香を無事に取り戻せたら、元寄の死体を掘り出して、警察に連絡。

それで終了のはずだったのに。



(梨々愛に殺させてはいけない)



そんなことをしたら、香菜子と一緒だ。

加害者になってしまう。

人を殺した罪を背負って生きるなんて、例えその相手が幽霊でも、梨々愛にそんなことをさせたくない。



梨々愛の部屋にある、机に目がいった。

そこにはあのヘアピンがあった。

蝶々のヘアピン。




私はそれを手に取り、ランドリールームへ走った。






ランドリールームに着くと、先に来ていた梨々愛は床下をじっと見ていた。



「元寄、来るかな?」
と、声をかけると、
「わからない」
と言った梨々愛は、どこかうわの空だった。



「どうやったらおびき出せるんだろう?」
と、独り言のように呟いていると、床下から物音がした。