バタフライ エフェクト

「ねぇ、私、良いことを思いついたよ」
と、梨々愛はクローゼットを開ける。



そして『kanako』の引き出しを開けた。



「蝶々が苦手って言ってたよね?」



梨々愛は凶器の彫刻像を取り出す。

女性の髪に蝶々がとまっている彫刻像を眺めて、こう言った。






「これでもう一回殺そうよ」






「えっ?」



聞き間違いかと思った。

梨々愛はニコニコ笑って、
「『えっ』じゃないよ。私、本気だよ」
と、私を見た。



目が()わっていて、その美しい顔が恐ろしかった。



「何言ってんの」

「もう一回、殺すの」

「あいつはもう死んでるよ」

「でも紫がヘアピンで刺した時、痛がってたよ」

「そ、そうだけど……」



梨々愛は言う。



「死んでるとか関係ない。あいつを殺す」




そして彫刻像を持って、ランドリールームへ移動して行った。