「すごいね」
「なんで? 紫もきょうだいがいるんじゃないの?」
姉がいるけど、そんなふうに思っているのかどうか、考えたこともなかった。
父も母も大切だし、もちろん姉のことだって同じように大切だけど、「世の中で一番」と言い切る存在なのかと問われれば、私の場合、一番に選べないかもしれない。
大切な人に順位をつけて生きてはいない。
そして、それで良いと思っている。
「私ね、心音と血のつながりはないの」
と、梨々愛が言った。
「えっ?」
「ママが死んで、パパが今の義母と再婚して……。心音は義母の連れ子なの」
「そうだったんだ」
「でも、心音がいるから頑張れる。心音と私には、姉妹以上の強い絆がある」
「うん」
「だから」
と、梨々愛は空を仰いだ。
「だから、この事の発端の香菜子のことが、私は許せないって思っている」
「……」
「香菜子が全部悪いとは言わない。同情だってする。でも、許せない」
「なんで? 紫もきょうだいがいるんじゃないの?」
姉がいるけど、そんなふうに思っているのかどうか、考えたこともなかった。
父も母も大切だし、もちろん姉のことだって同じように大切だけど、「世の中で一番」と言い切る存在なのかと問われれば、私の場合、一番に選べないかもしれない。
大切な人に順位をつけて生きてはいない。
そして、それで良いと思っている。
「私ね、心音と血のつながりはないの」
と、梨々愛が言った。
「えっ?」
「ママが死んで、パパが今の義母と再婚して……。心音は義母の連れ子なの」
「そうだったんだ」
「でも、心音がいるから頑張れる。心音と私には、姉妹以上の強い絆がある」
「うん」
「だから」
と、梨々愛は空を仰いだ。
「だから、この事の発端の香菜子のことが、私は許せないって思っている」
「……」
「香菜子が全部悪いとは言わない。同情だってする。でも、許せない」



