「純也は元寄の居場所を知らないかと、私に尋ねてきた。平静を装い、なんとか『知らない』と通したけれど、純也は何かを知っているような、私にとって不気味な男だった」
でもそれっきり姿を見せなくなったらしい。
何年も経って、純也と丸橋は他県の資産家のお家に押し入り、強盗殺人の罪で逮捕されたと、新聞の記事で知った。
木村については、何をしているのか、生きているのかすら、今でも知らないらしい。
「興味もないしね」
と、香菜子は投げやりに話す。
「……あの」
と、私は香菜子を見た。
「あの、元寄に苦手なものはありませんでしたか?」
「苦手なもの?」
「今の話から察するに、元寄の死体はまだ“ちょうちょ館”のランドリールームにありますよね?」
「……その呼び方、嫌いよ」
「あ、すみません。“ちょうちょ館”と呼ぶことに慣れてしまっていて」
「違う」と、香菜子は首を振り、
「元寄が嫌いなの。蝶々が苦手だから」
と、話した。
でもそれっきり姿を見せなくなったらしい。
何年も経って、純也と丸橋は他県の資産家のお家に押し入り、強盗殺人の罪で逮捕されたと、新聞の記事で知った。
木村については、何をしているのか、生きているのかすら、今でも知らないらしい。
「興味もないしね」
と、香菜子は投げやりに話す。
「……あの」
と、私は香菜子を見た。
「あの、元寄に苦手なものはありませんでしたか?」
「苦手なもの?」
「今の話から察するに、元寄の死体はまだ“ちょうちょ館”のランドリールームにありますよね?」
「……その呼び方、嫌いよ」
「あ、すみません。“ちょうちょ館”と呼ぶことに慣れてしまっていて」
「違う」と、香菜子は首を振り、
「元寄が嫌いなの。蝶々が苦手だから」
と、話した。



