江原田さんの家を出て、私達は“ちょうちょ館”に帰る気になれず、少し歩いて児童公園に寄った。
「梨々愛のやつ、どうしちゃったのさ」
と、知穂が小声で尋ねてくる。
「明らかに元気なくしてるじゃん。江原田さんっていう人に何か言われたの?」
「……うーん、その逆かもしれないけど」
「ん? どういうこと?」
心音ちゃんが、
「お姉ちゃん、見て! あそこにいっぱい花が咲いてる」
と、梨々愛を引っ張って行ったので、私は知穂と芹香に江原田さんのことを話した。
「そういう真実があったんだ」
と、芹香が眉毛を下げる。
「……なんか、お金って大切だし、あればあるだけ良いと思ってたけどさ」
と、知穂が思案顔で言う。
「お金って、なさすぎるのもしんどいし、あり過ぎるのもまた、しんどいんだね」
「香菜子の家がお金持ちじゃなかったら、こんな事にはならなかったもんね」
私も知穂に返事すると、
「今更だけどさ、お金を稼ぐ経験って、私達はまだしてないんだもんね? 本当の意味でお金のありがたみも怖さも、まだ知らないんだね」
と、芹香もしみじみとする。
「梨々愛のやつ、どうしちゃったのさ」
と、知穂が小声で尋ねてくる。
「明らかに元気なくしてるじゃん。江原田さんっていう人に何か言われたの?」
「……うーん、その逆かもしれないけど」
「ん? どういうこと?」
心音ちゃんが、
「お姉ちゃん、見て! あそこにいっぱい花が咲いてる」
と、梨々愛を引っ張って行ったので、私は知穂と芹香に江原田さんのことを話した。
「そういう真実があったんだ」
と、芹香が眉毛を下げる。
「……なんか、お金って大切だし、あればあるだけ良いと思ってたけどさ」
と、知穂が思案顔で言う。
「お金って、なさすぎるのもしんどいし、あり過ぎるのもまた、しんどいんだね」
「香菜子の家がお金持ちじゃなかったら、こんな事にはならなかったもんね」
私も知穂に返事すると、
「今更だけどさ、お金を稼ぐ経験って、私達はまだしてないんだもんね? 本当の意味でお金のありがたみも怖さも、まだ知らないんだね」
と、芹香もしみじみとする。



