カモフラなのに溺愛されても困ります!

個室に案内され、席に着くときにようやく解放された。

メニューを手渡され一応開いてみる。

朝ごはん食べていないから、程よくお腹は空いている。

何食べようかメニューとにらめっこしながら、チラッと正面の彼を盗み見ると、メニューを真剣な表情で見ている。

相変わらず、綺麗な顔。

……てか、指細くて長いし、めちゃめちゃ手が綺麗。

非の打ちどころがないってこういう事かー。

……いや、あったわ。

本命との愛を貫くために、カモフラージュ相手を誘惑しようとしてるとこ。

純粋にその本命と一緒になればいいじゃない。

その方が一途なんだって、感動するのにな〜。

ゆっくりでいいとか、時間はいっぱいあるとかさっき言ってたけど、こんな私に時間かけるより、別の子を探すか諦めて本命と駆け落ちするかした方がいいと思うんだけど。


「昨日、色々質問した時にイタリアンが好きだって言ってたから来たんだけど、何食べる?」

「え……ああ……」


昨日、質問された時はまだ好印象しかなかったから、馬鹿正直に答えちゃったんだっけ。