わたしは輝先輩の手をギュッとにぎって、ひょうひょうとした表情を保ち続けるその顔をまっすぐに見つめる。 受け取るだけでいっぱいいっぱいになって、返せなかった言葉を、今。 すぅっと吸いこんだ空気に乗せて、輝先輩に届けた。 「ずっとずっと、好きでしたっ。これからも大好きですっ、輝先輩!」 広い空にも収まりきらない、無数の星々の片隅で。 私と輝先輩は、おたがいを見つめて、笑い合う。 ひんやりとした風が吹き抜け、濃紺(のうこん)の空に冬の大三角がきらめいていた。 fin.