「や、夜久、先輩…?」
「これから言うのは本当のことだって、信じてくれる?」
「は…はい…」
パチパチと、せわしなくまばたきをしながら、夜空が似合う夜久先輩の大人びた顔を見つめた。
夜久先輩はじっと、視線をからめとるようにわたしの目を見つめて、唇を動かす。
「好きだよ、伊月」
「…えっ?」
「俺の一等星…なんて言ったら、クサいけど。俺にとって伊月は、特別な女の子だ」
「え…えっ」
やわらかく笑う先輩の視線を受け止めて、わたしの顔はどんどん熱くなっていく。
す、好き?わたし、あの夜久先輩に告白されてるの…っ!?
「う、うそ…っ」
「本当だって信じるって、言ったでしょ」
「あぅ、で、でも~…っ!」
「ははっ、かわい」



