「あ、朝陽みたいな男が私のこと好きとか意味わかんないしっ。恋愛も興味ないからっ!」
「興味がなくても、気付いたら恋って落ちるものだよ。俺のこときらいじゃなかったら、友だちになってほしいな?」
「友だちって…っ」
絶対、ただの“友だち”で終わんないじゃん!
首をかしげて笑う朝陽から顔をそむけて、私は手に持った紙コップを朝陽の胸に突き出した。
「わ、私、ケーキ受け取らなきゃいけないから!じゃあねっ!」
「待って、俺、絶対汐音ちゃんのこと逃がしたくない」
朝陽は私の手首をつかんで引き止め、目を見開いた私と一緒に、店内に入る。
甘い香りがただよう明るい店内には、お店の人が数人いて。
「ご予約のお客さまです!あの、ペンを貸してもらえませんか?」
「はーい、こちらへどうぞ」
「ペンって?」



