今、“気になる女の子”って言った!?
あのクズに告白されたときは困惑するだけだったのに、今はなんでか、顔が熱くなって、頭がパニックになる。
触れられている手が、12月にはおよそ感じることがないくらい熱い。
「やっぱり汐音ちゃん、かわいい。ね、俺にアプローチする機会ちょうだい」
目を細めてほほえむ顔は、なんというか、“男”っていう雰囲気がただよっていて。
朝陽ってこんな笑い方もするんだ、って、背筋がゾクッとした。
「ま、待って、私、もうかんたんに付き合うとか…っ」
「うん。関係は急がないよ。じっくり俺のこと知ってもらって、汐音ちゃんに好きになってもらうまで、“付き合って”とか言わない」
“じっくり朝陽のこと”、と言われてつい朝陽の顔を見つめてしまうと、俳優が恋愛ドラマで見せるような、とろっとした甘い笑顔に変わる。
それを直視してしまった瞬間、ドキッと心臓がはねた。



