【SS集】クリスマスに甘い恋を。



「俺だったら心変わりなんて、する気も起きないよ。気が強くて、でもすなおで、かわいくて。ちょっと話しただけでも魅力いっぱいなんだもん、汐音ちゃん」


「あ、朝陽…?」


「あ、やった。名前で呼んでくれるのうれしい。ついでに、俺と連絡先交換してくれない?」


「は?な、なんで?」




 朝陽、距離の詰め方えぐくない?

 朝陽はケーキ屋のバイトで、私はただのお客だよね。

 なんで連絡先交換とかの話が出てくるの??


 混乱しながらニコニコした朝陽の笑顔を見ていると、思いもよらぬ“回答”が返ってきた。




「汐音ちゃんのこと、もっと知りたいから。気になる女の子とお近づきになりたいっていうのは、自然な感情でしょ?」


「えっ…!?」