ハニートラップ




「この世の誰よりも、珠桜の近くにいたかったの。」



甘いのに毒みたいな言葉。
間近に喰らえば致死量で、もうとっくに離れられない。


「……キスしていい?呼水さん。」


わかってるくせに、聞くのはズルい。

どんなに悔しくたって、結局受け入れて抱き締めてしまう。


「……いいですよ?高峰くん。」


言ったが最後、とびきり甘く口付けられる。


白昼堂々の公園で、溶け合うように優しく深く。

私達は、何度も何度もキスをした。