夢宮 ーある少女の悪夢晴祓録ー


 …とても、悲惨な話。

 他人事としてしか、受け止められないほど。



 だからこそ俺は、その後の祖父の言葉が忘れられない。


「この話には続きがあってな。強い能力の夢宮ほど、深い悪夢を抱えていると言われておる」


 なぜか夕芽の顔が脳裏に浮かんだ。



 その表情を崩すことなく、大人っぽく微笑む少女。

 何にかまでは分からないけど、どこか引っかかる。


 だけど、今された話と夕芽は結びつかない。


 
 夕芽の能力が強いのか、はたまた弱いのか。




 それにすら、俺は触れられていないから──。