夢宮 ーある少女の悪夢晴祓録ー

 デットボールなら、まだ良かったかもしれない。

 相手のことは絶対に許せないけど、まだ仕方ないと思えただろう。
 


 だけど、得意の守備で、周りが見えなくなって。


 仲間とぶつかって、挙げ句の果てには僕は骨折。

 その仲間にも怪我をさせてしまった。


 せっかく2人ともメンバーにも選ばれていたのに、直前で離脱。
 


 ……こんなの、僕しか悪くないじゃないか。

 僕だけのせいじゃないか。



 どうにも気が収まらなくて、家中が寝静まった後に、こっそり素振りをしていた。

 こうしていれば、僕もあの場所に立てる気がした。


 誰にかは分からないけど、許してもらえるような気がした。