夢宮 ーある少女の悪夢晴祓録ー


 話しているうちに、木の匂いがする小さな部屋に着いた。

 女の子に促されるままに、座布団の上に座る。


 神社だからか、なんとなく神聖な空気が部屋中に満ちている。



 ここにいると、少し頭もスッキリする気がする。

 ……不思議。


 やっぱりお医者さんっぽく話をしたりするのかな。

 はたまた、何か儀式でもするのかな。


 
 それを聞こうとして、ハッとする。 
 

 この女の子の名前、あたしは知らない。



 なんて呼べばいいのかも分からない。

 
 ……なぜか、覚えておかないといけない気がして。
 
 気がつけば、無我夢中で自分の名前を名乗っていた。


「あたし、ミサキ。小松ミサキ!」