夢宮 ーある少女の悪夢晴祓録ー

 
「そうっ! それそれ」
「よろしければ、奧にご案内しますよ」
「お願いします…」


 女の子はかすかに口元を緩めると、踵を返した。



 そして、ゆったりとした優雅な動作で社殿の中を歩いていく。



 背格好や見た目はあたしより年下なのに、そうは思えないのは彼女が纏うオーラのせい?


 どこかの家のお嬢様かってくらい、動きも綺麗だし…。


「あ、あのっ、ユメミヤって、どんな人なの?」
「…夢宮は私です」


 やや緊張しながら女の子に問いかけると、彼女は静かに返事をしてくれた。


 何度聞いても、羨ましいくらいに澄んだ声だ。

 

 可愛くて、動作が綺麗で、その上お医者さんみたいなことも出来るなんて…万能じゃん。

 
「えぇ〜! すごい!!」
「そうですか?」