夢宮 ーある少女の悪夢晴祓録ー

 ぎゅっと、喉の奧が詰まるような感覚がする。

 声を出したいのに、それは掠れた吐息になった。



 …駄目だ。


「小松先輩?」
「……、」


 頭の奧が真っ白になった。




 出来ない。

 あたしには、出来ない。