夢宮 ーある少女の悪夢晴祓録ー

 甘すぎて、壊れてしまいそうだ。


 瑠奈に貰った外国の包み紙のキャンディーも、味がしない。



 だけど、無理やりいつも通り笑顔を浮かべた。


 瑠奈にこんな姿を見せるわけにはいかない。


 
 感覚が麻痺して、甘味に溺れて、汚れた私の姿を。

 
「あまい、ね」
「………夢乃ちゃん?」
 

 心配そうに近づいてきた瑠奈の瞳を、悟られないように覗き込む。


 私の心とは裏腹に、それは澄んだ色をしていた。