夢宮 ーある少女の悪夢晴祓録ー


 今やってくれたみたいに、ずっとわたしを助けてくれてたんだよね?



「夢乃ちゃん、あのね」
「瑠奈?」

 
 そう切り出して、鞄に手をかける。

 どこだっけ。


 どこに入れておいたんだっけ。



 右ポケット、左ポケット、って順番に探していく。


 ……あった。



 ママがたくさん持たせてくれたキャンディー。


 外国のものだから、すごく甘いもので、わたしはあまり量は食べられないんだけど。



 でも、夢乃ちゃんはこれが好きだったから。



 あんな真っ黒な液体、絶対に美味しくない。

 きっと、すごく苦い。
 


 だから甘いもので、中和できないかなって。