夢宮 ーある少女の悪夢晴祓録ー


 


 ──わたしの、過去?





 わたしが飲んだのが、綺麗な部分。

 きっと、残った部分を夢乃ちゃんが飲んだ。



 
 ごめんね、夢乃ちゃん。

 ごめんね。


 謝りたかったし、謝ろうと思った。


「ゆ、夢乃ちゃん」 
「瑠奈?」


 だけど、普段通りにしてる表情を見たら、何も言えなくて。



 これが夢乃ちゃんの「仕事」なんだろうし。

 本人も苦しそうには見えないし……。



 
 謝ることが、きっと悪いこと。


 だから、代わりの言葉を必死に探す。

  
「…夢乃ちゃん、会えてよかった」