夢宮 ーある少女の悪夢晴祓録ー


 それから夏休みが始まる直前に、夢乃ちゃんが転校すると教えられた。 

 夢乃ちゃんが、先生や大人たちと話しているところを何回か見た。


 
 ……もしかして、あの言葉のせいなのかな。 

 それで夢乃ちゃんは呼び出されて、怒られているのかな。



 もしわたしが、また元通りに仲良くしようとできてたら。


 夢乃ちゃんは、転校しなかった──?




 そう気づいてしまって、眠れない日々が続いた。



 わたしに言ったせい?

 わたしを庇ったせい?
 


 わたしが仲良くしたせい?

 わたしが遠ざけたせい?



 夏休みが終わって、前の席が空っぽになった。

 ひとりでも頑張ろうとしたけど、やっぱり無理だった。