聞きたくない。 もう話しかけないで。 何回も、何回も、そう言ってどこかへ追いやった。 わたしが遠ざけたその後に、いつも夢乃ちゃんがどこに行ってたかなんて知らない。 夢乃ちゃんが悪いんだ。 そんな、幼い自己満足だった。 影で夢乃ちゃんが、いじめっ子たちに何かをされていた。 でもわたしは、そのまま通り過ぎた。 飛び出す勇気なんてなかったし。 まだ仲直りできてなかったし。 わたしのことを守っていたはずの背中が、どこか小さく見えた。