夢宮 ーある少女の悪夢晴祓録ー


「夢乃ちゃんは、気分悪くならない…?」


 かつてみたいに、またその小さな手に頼ろうとして…思い止まる。


 
 こんなこと、話していいのかな。


 夢乃ちゃんは、わたしと同い年。



 わたしが話しちゃったら、わたしと同じように傷ついてしまうかも。

 
「私は平気。そういう訓練も受けてるから」

 
 だけど、優しく頷かれたら、もう逆らえない。


 スカートの端を握って、ぽつぽつと話し始めた。


「夢乃ちゃんは、わたしがいじめられてたの知ってるよね」