夢宮 ーある少女の悪夢晴祓録ー

「夢宮は私だよ、瑠奈」
「…え、それ、ほんとに……?」 


 思わず震えてしまったわたしの声に、夢乃ちゃんははっきりと頷く。




 …そうだ、夢乃ちゃんは、目の綺麗な子だった。



 真っ直ぐしてて、涼しそうで、雲のない夜空に星が散りばめられたみたいに綺麗な瞳。


 わたしとは違って堂々としていて、だからこそ友達になりたいと思った。


「詳しい話は奥でしようと思うけど、それでいい?」 
「…うん」


 迷うことなく神社の中を突き進んでいく夢乃ちゃんの後を、必死に追う。


 わたし、歩くの遅いからな…。


 
 小学生の頃も、こうして夢乃ちゃんを待たせたっけ。



 しばらくそうしていると、木箱みたいな部屋についた。


 旅館のお風呂みたいな、気の匂いがする。

 
「ここ…なんか落ち着くな……」 
「でしょ?」


 わたしの言葉に、夢乃ちゃんはくすりと微笑んだ。


 その誇らしげで、少し幼い表情は記憶の中のものとそっくり。