Good day ! 6



「じゃじゃーん! たこたこパーパー、たこ焼きパーティー!」

翔一がホットプレートを頭上に掲げて声を張る。

「翔一、うるさい。さっさと置け」
「オケー、置きまーす」

翔一と翼の部屋のキッチンで、舞はたこ焼きの準備をしていた。

キャペツやたこや紅ショウガを細かく切り、生地を作る。

チーズや天かす、青のりやかつおぶしなども用意した。

「お、美羽からだ。あと10分くらいで着くってさ。泉さんも一緒らしい」

スマートフォンでメッセージを確認した翼が言う。

「じゃあ、そろそろ焼き始めようか」
「へい、らっしゃーい!」

頭にねじり鉢巻きをつけ、ハッピを着た翔一が、両手にピックを持ってポーズを決める。

「翔くん、そんなハッピどこにあったの?」
「ん? 俺の普段着」
「嘘でしょ?」
「ほんと。スーパーに着て行ったら鮮魚コーナーのスタッフと間違われて、『お兄ちゃん、さんまのハラワタ取ってくれる?』っておばちゃんに声かけられるよ」
「で、どうするの?」
「お姉さんの為に取っておきましたよって言って、調理済みのパックを手渡す。そしたら、あら、ありがと!だって」

どこまで本当か分からない。

いや、全部本当なのだろう。

「翔くんって、ほんとにすごいね」

妙に感心しながらたこ焼きを焼いていると、「ただいまー」と玄関から美羽の声が聞こえてきた。