「そういうことだったのか」
もはや呆然としてしまう。
だが気持ちはスッキリしていた。
「なるほど、教官が奥様を……。確かにあの時俺は、藤崎キャプテンのことを褒めちぎったり、じっと顔を見つめてしまったからな」
「はい。もう本当にすみません。いつまで経っても、父の溺愛ぶりはとどまることを知らず……。犬も食わないし、私も食わないです」
「ははは! でもいいことじゃないか。日本の夫婦はもっとドライな関係かと思っていたけど、そんなふうにいつまでも互いを想っているなんて、すてきなことだ」
「そうなんですけど、せめて外では控えてほしいです」
「でも将来君もそうなるんじゃない? そんなご夫婦のもとで育ったのなら、溺愛されるのが当然だと感じると思うよ」
カレーのしょうちゃんなら、きっとひと目を気にせず愛をささやくだろうと思っていると、舞が、うーん、と視線を落とした。
「私は自分の恋愛は、全く想像出来なくて。今はパイロットとして、まだまだ勉強しなくてはいけない時期ですし」
「え? でも、カレーの……」
またしても余計なことを口走りそうになり、慌てて口をつぐむ。
「それより、キャプテン。操縦のことについて、質問させていただけますか?」
「え? ああ、どうぞ」
「ありがとうございます! ではまず、着陸時のフレアについてなんですけど……」
舞は目を輝かせて身を乗り出す。
その後も美味しい料理を食べながら、操縦談義は続いた。
もはや呆然としてしまう。
だが気持ちはスッキリしていた。
「なるほど、教官が奥様を……。確かにあの時俺は、藤崎キャプテンのことを褒めちぎったり、じっと顔を見つめてしまったからな」
「はい。もう本当にすみません。いつまで経っても、父の溺愛ぶりはとどまることを知らず……。犬も食わないし、私も食わないです」
「ははは! でもいいことじゃないか。日本の夫婦はもっとドライな関係かと思っていたけど、そんなふうにいつまでも互いを想っているなんて、すてきなことだ」
「そうなんですけど、せめて外では控えてほしいです」
「でも将来君もそうなるんじゃない? そんなご夫婦のもとで育ったのなら、溺愛されるのが当然だと感じると思うよ」
カレーのしょうちゃんなら、きっとひと目を気にせず愛をささやくだろうと思っていると、舞が、うーん、と視線を落とした。
「私は自分の恋愛は、全く想像出来なくて。今はパイロットとして、まだまだ勉強しなくてはいけない時期ですし」
「え? でも、カレーの……」
またしても余計なことを口走りそうになり、慌てて口をつぐむ。
「それより、キャプテン。操縦のことについて、質問させていただけますか?」
「え? ああ、どうぞ」
「ありがとうございます! ではまず、着陸時のフレアについてなんですけど……」
舞は目を輝かせて身を乗り出す。
その後も美味しい料理を食べながら、操縦談義は続いた。



