無事にシンガポールに着き、クルーバスでステイ先のホテルに向かいながら、舞はそっと大翔の横顔をうかがう。
コックピットの中でもフライトに関することしか話さず、今も黙って窓の外の景色に目をやっている。
なんとかして父に対する誤解を解きたいと、舞は意を決して大翔に話しかけた。
「あの、相澤キャプテン」
「なんだ?」
「もしよろしければ、デブリーフィングをお願い出来ますか?」
すると大翔は舞を振り返る。
「俺からは特に指摘する点は見当たらなかった。君からはなにかあるの?」
「あ、はい。特にこれという訳ではないのですが、この機会に色々質問させていただけたらと思いまして。ですが、お疲れですよね。申し訳ありませんでした。お忘れください」
小さく頭を下げてから、舞も反対側の窓から外に目をやる。
どうやら話は聞いてもらえないようだと、表情を曇らせた。
「……それなら、夕食を食べながらでいいか?」
「え?」
小さく聞こえてきた声に、舞は大翔を振り返る。
「少しホテルの部屋で休憩してから、レストランで夕食を食べよう。そこで話を聞く」
舞は、パッと明るい表情を浮かべた。
「はい! よろしくお願いいたします」
「ああ」
そして再び大翔は窓の外に目を向ける。
舞はバスに揺られながら、頬を緩めてうつむいていた。
コックピットの中でもフライトに関することしか話さず、今も黙って窓の外の景色に目をやっている。
なんとかして父に対する誤解を解きたいと、舞は意を決して大翔に話しかけた。
「あの、相澤キャプテン」
「なんだ?」
「もしよろしければ、デブリーフィングをお願い出来ますか?」
すると大翔は舞を振り返る。
「俺からは特に指摘する点は見当たらなかった。君からはなにかあるの?」
「あ、はい。特にこれという訳ではないのですが、この機会に色々質問させていただけたらと思いまして。ですが、お疲れですよね。申し訳ありませんでした。お忘れください」
小さく頭を下げてから、舞も反対側の窓から外に目をやる。
どうやら話は聞いてもらえないようだと、表情を曇らせた。
「……それなら、夕食を食べながらでいいか?」
「え?」
小さく聞こえてきた声に、舞は大翔を振り返る。
「少しホテルの部屋で休憩してから、レストランで夕食を食べよう。そこで話を聞く」
舞は、パッと明るい表情を浮かべた。
「はい! よろしくお願いいたします」
「ああ」
そして再び大翔は窓の外に目を向ける。
舞はバスに揺られながら、頬を緩めてうつむいていた。



