定刻にブロック・アウトし、管制官と翼が英語でやり取りしながら地上走行する。
やがて離陸の許可が伝えられた。
『JW 57. Wind 260 at 10. Runway16 Left. Cleared for takeoff』
翼は、すぐさまリードバックする。
「Runway16 Left. Cleared for takeoff. JW 57」
すると伊沢が、気合いを込めて声を張った。
「よーし、行くぞ! 翼!」
「はい、お願いします」
「Cleared for takeoff!」
「Cleared for takeoff」
テンションの高い伊沢と、落ち着き払った翼は、声のトーンも対照的にコールし合い、無事に機体を離陸させた。
巡航に入って飛行が安定すると、伊沢は得意げに美羽を振り返る。
「美羽、どうだ? 操縦桿握ってるパパは」
「かっっっこいい!」
「そうかそうか、そんなにかっこいいか」
「翼くん!」
「え、翼?」
伊沢は驚いて真顔になった。
「操縦してる翼くん、初めて見た。CA達の間でも、翼くんファンは多いの。紹介してって頼まれたり、普段の翼くんはどんな感じなのって聞かれたり。でも私『寝起きの翼くんなんて、寝癖つけたまま大あくびしてるよー』とか答えちゃってて」
「ね、寝起き!?」
美羽!なんてことを……と、伊沢は絶句する。
「だって知らなかったんだもん。翼くん、こんなにかっこ良かったんだ」
ん?と、翼は美羽を振り返った。
「美羽。俺のこと、上げてるのか落としてるのか、どっち?」
「爆上げしてるー! やだ、サングラスかけたままこっち見ないで」
「美羽、研修中だぞ」
「分かってるー。だからこっち見ないでって。平常心に戻れなくなるー」
美羽ー!パパは、パパは許さんぞー!と、隣から鋭い視線を送ってくる伊沢と、両手を頬に当てて後ろから熱視線を送ってくる美羽に、翼はやれやれとため息をついた。
やがて離陸の許可が伝えられた。
『JW 57. Wind 260 at 10. Runway16 Left. Cleared for takeoff』
翼は、すぐさまリードバックする。
「Runway16 Left. Cleared for takeoff. JW 57」
すると伊沢が、気合いを込めて声を張った。
「よーし、行くぞ! 翼!」
「はい、お願いします」
「Cleared for takeoff!」
「Cleared for takeoff」
テンションの高い伊沢と、落ち着き払った翼は、声のトーンも対照的にコールし合い、無事に機体を離陸させた。
巡航に入って飛行が安定すると、伊沢は得意げに美羽を振り返る。
「美羽、どうだ? 操縦桿握ってるパパは」
「かっっっこいい!」
「そうかそうか、そんなにかっこいいか」
「翼くん!」
「え、翼?」
伊沢は驚いて真顔になった。
「操縦してる翼くん、初めて見た。CA達の間でも、翼くんファンは多いの。紹介してって頼まれたり、普段の翼くんはどんな感じなのって聞かれたり。でも私『寝起きの翼くんなんて、寝癖つけたまま大あくびしてるよー』とか答えちゃってて」
「ね、寝起き!?」
美羽!なんてことを……と、伊沢は絶句する。
「だって知らなかったんだもん。翼くん、こんなにかっこ良かったんだ」
ん?と、翼は美羽を振り返った。
「美羽。俺のこと、上げてるのか落としてるのか、どっち?」
「爆上げしてるー! やだ、サングラスかけたままこっち見ないで」
「美羽、研修中だぞ」
「分かってるー。だからこっち見ないでって。平常心に戻れなくなるー」
美羽ー!パパは、パパは許さんぞー!と、隣から鋭い視線を送ってくる伊沢と、両手を頬に当てて後ろから熱視線を送ってくる美羽に、翼はやれやれとため息をついた。



