Good day ! 5

伊沢が外部点検に行っている間、翼はコンピュータに入力しながら、ふと視線を感じて振り返る。

オブザーバーシートから、美羽がじっとこちらを見ていた。

「どうかした? 美羽」
「ううん、あの……。なんだか知らない人みたいで」
「俺が? なんで?」
「だって翼くん、今朝うちに朝ごはん食べに来た時は、スウェットで髪もボサボサだったのに、今はパイロットの制服着てるんだもん」
「当たり前だろ」
「そうなんだけど……」

その時、伊沢がコックピットに戻って来て、ん?と首をひねる。

「なんか空気が華やいでるなあ。やっぱりコックピットに女子がいると、雰囲気も明るくなる。な? 翼」
「キャプテン、時間押してます」
「おお、それはいかん。いつもパーフェクトな俺としたことが」

どうにも目尻を下げっぱなしの伊沢に、翼はいつにも増してテキパキと手を動かした。